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    <title>H.ART SIRIUS Memory</title>
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    <description>このコーナーは、Ｈ．アール・カオスの自主公演及び外部企画の観劇日記です（挿絵については、内容と一致しない場合があります）。&lt;br /&gt;
ご希望の年号をクリックして下さい。</description>
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    <title>「中国の不思議な役人」「ボレロ」</title>
    <description>２００８年２月２９日　東京文化会館　大ホール
閏年で、加えて３０年来の吉祥日というこの日が公演日であるところも、１つの演出かもしれない。約９ヶ月ぶりの公演。演目も、カオス独特の退廃と神聖の両方を同時に持って来たように思う。「ボレロ」は、同ホールでは２回...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００８年２月２９日　東京文化会館　大ホール</span><br><img src="images/has_mmr20080306.jpg" width="400" height="320" alt="「中国の不思議な役人」「ボレロ」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 10px;" /><br />
<span>閏年で、加えて３０年来の吉祥日というこの日が公演日であるところも、１つの演出かもしれない。約９ヶ月ぶりの公演。演目も、カオス独特の退廃と神聖の両方を同時に持って来たように思う。「ボレロ」は、同ホールでは２回目。迫力は今回の方が圧倒的に上で、舞台全体が明るく感じた。<br />
<br />
手塚治虫の「ブラックジャック」で、心臓病の番長が不良グループに因縁を付けられた時、最期に自分の前に薔薇の花束でラインを引いて息絶える話があったと思う。「ボレロ」のオープニングでふと思い出した。耽美な世界を全面に出すカオスの演出で、赤い薔薇ほど似合う花は他にないが、それだけではない、薔薇はどこか生き物に共通する遺伝子を持っている花のように思う。毎回、舞台のために真摯に生きるカオスダンサーたちにふさわしい。ダンスを囲む赤い円陣は、皺があるためか大きな脈のようにも太い幹のようにも見える。この「いろんなものに見える」という演出は、いつまでもあって欲しいと思う。もうじき桜の季節（更新される頃には咲いているかもしれない）、その太い幹を見る時、布地を染める色素は幹の方にある事を思い出す。目を奪う美しさを持つ無数の花びらにその力はない。技術以上に、芯の太い精神を持っている事がまず大事であることを、白河さんを始めとするダンサー陣のダンスを見ていて思い出す。ダンスを見て、薔薇の威力を感じ、桜を思い出し、人の精神力を思う。<br />
<br />
「中国の不思議な役人」は、私の大好きなバルトークの音楽。バルトークは、その作品の奥にハンガリー民謡が深く根付いていることを思いながら聴くと、意外に聴きやすい音楽であることに気付く。ここでは関係ないが、彼のピアノ・コンチェルトは本当に素晴らしい。ぜひお勧めする。演目のストーリーは、カオスには本当にぴったりで、所々に「春の祭典」を思わせるダンサーの掛け合いも見られた。美人局役の少女たちを相手に、白河さんは終始男役だったが、そのままの衣装で３人を演じていることになる。ここで敢えて強気の発言に出てみる。「カオスの舞台に男性出演者は必要ない」。終盤でスッポンみたいな柵（表現が難しい、落ちる時に本当にスッポンって音がしてたので）が、槍のように天井から振ってくるなど、「あと少し立ち位置がずれてたらどうするんですか」と叫びたくなるような、危ない仕掛けも健在。高い位置での白河さんの逆さずりも、手に汗握る演出。それがまたとても長い。なかなか降りて来ない。「降りて来させない」人がいるんでしょうね……ひとり。そして、誰もが最も印象強く思っただろう、赤い染料。「なんじゃこりゃあ」。これほど強い印象の残る小道具は、カオスでは珍しいと思った。即物的というか、演劇的とうか、こういう演出をあまり見た事がないように思うので、新鮮だった。そういえば、背景に巨大なギターの弦みたいなものが見えてたけれど、そこに書かれていた「００１、２５３、８１８…」らしき数字にも、きっと何かの意味があるように思う。「白夜」の時の携帯電話に打ち込まれていた数字のように。大島さんの仕掛ける様々な暗号、ぜひ探してみるべし。<br />
<br />
あと…まったく感想に関係ないですが、よく来訪していただいている方々へ。今後当分の間、このコーナーくらいしか更新がないと思われます。あんまり動かないサイトになってしまい、本当にごめんなさい。こんな状況ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。<br />
</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2008年</dc:subject>
    <dc:date>2008-03-06T00:08:24+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
    <dc:rights>NORIKO</dc:rights>
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    <title>「ドロップ・デッド・カオス」</title>
    <description>２００７年５月２４〜２７日（全４回）　世田谷パブリックシアター
単独公演としては、約２年ぶりになる。もちろん全４回観劇。世パブ周囲のお店にも変化があり、過ぎた日々を感じさせた（２階に本屋ができて素敵）。出演者でもないのに初日は最も緊張し、会場に向かう足...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００７年５月２４〜２７日（全４回）　世田谷パブリックシアター</span><img src="images/has_mmr2007052427.jpg" width="400" height="258" alt="「ドロップ・デッド・カオス」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 10px;" /><br />
<span>単独公演としては、約２年ぶりになる。もちろん全４回観劇。世パブ周囲のお店にも変化があり、過ぎた日々を感じさせた（２階に本屋ができて素敵）。出演者でもないのに初日は最も緊張し、会場に向かう足が浮いてるように感じた。<br/ >まず第一印象は、この作品は難しい。私の中での難解度としては、「エラン・ヴィタール」「人工楽園」「白夜」に並ぶ。そしてその順番に、何か「生身の人間的」みたいなものが、抜かれていっている気がする。「感情に惑わされない、心地よい潔さが残った」というのか…　長らくカオスを観て来た方、初めて観る方、双方様々な意見が聞かれそう。オープニングで、交差する鉄棒を見た時、目に見えない光速の電波のように見えた。携帯をいじっている時に、よく「自分の周囲には、昼も夜も無数の電波とか何かよくわからないものがたくさん走り抜けているんだろうなあ」と思っていたので、この縦横無尽な鉄柵を見た時に、すぐそれを思い出した。今やカオスに欠かせないメインダンサーである、木戸さん・小林さん・斉木さんの逆さ吊りは、まさに身を捨てた（？）大技。あれだけの運動をあの高さで、しかもあの華奢な身体で、リハの段階から何十日も行うのだから、彼女たちの実力がいかに人間離れした凄いものであるか、本当に尊敬に値する。群舞に入ると「白河さんを取り巻くダンサー陣」になってしまうが、「白河さんを取り巻けるほどの実力を持っているダンサー」として、評論記事でももっと取り上げるべきだと、私は思う。鉄柵が上がってからの白河さんのソロは、「これが見たかったんだ」というファンたちにとっては、まさにカオスの代名詞みたいなもので、最も素晴らしかった。音楽も美しいし、ウルトラマリンの舞台と黄色く照らされたの銀貨の筒がまるで祭壇のロウソクのようで、覆う舞台の空気がとてもクリーンに感じられた。身体は見るたびに恐ろしく華奢になっていくが、「この人は特別」と思わせる圧倒的なオーラは常に健在。この存在は、ファンたちにとっては他にかけがえがない。今回、主役級として出演した２人の男性・新上さんと群青さんは、私から見ると２人とも身体が繊細な感じで、白河さんの独特の存在感を壊さず、また、メンバーそれぞれが「男」と「女」としてのパートを分けてないことが正直に嬉しかった。綿のようにふわふわと、もがくように飛び跳ねる群青さんの動きは、まるで自らの力で無重力を作り出しているようで素晴らしかった。椅子に座った群青さん相手に、白河さんが（珍しく）胸当てをして出てくるシーンから、ドレス姿の４人のダンサーが出てくる部分も美しい。朝月さんの衣装は、美しいけれどいつもどこか滑稽で、豪快な面白さがある。このシーンで、過剰なほどに長いレースをひきずって登場するダンサー陣を見た時も楽しかった。「ある程度までで止めれば“適度に美しい”のに、余計な量の“何か”も必死に抱えて飾っている人間」を見ているようだった。指全部とか首や腕にありったけのアクセサリーを身につけて見せているような感じ。褒めてるのかなんなのかわからない文章だけど、私には面白くて好き。舞踊はもちろんのこと、音楽、舞台美術、衣装と、カオス独特の見所の多さは健在で、一日ごとに楽しめる舞台だった。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2007年</dc:subject>
    <dc:date>2007-06-09T14:45:45+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「ダフネ」</title>
    <description>２００７年２月１０〜１２日（全３回）　東京文化会館　大ホール

約一年ぶりに観る、カオス出演の作品。すべてが懐かしい。１０日と１１日の２回を観劇。５階という高さが少し怖かったが、どこで観ようとも舞台の素晴らしさが薄れることはない。今回一押しの見所は、照...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００７年２月１０〜１２日（全３回）　東京文化会館　大ホール</span><br />
<img src="images/has_mmr20070304.jpg" width="400" height="255" alt="「ダフネ」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 10px;" /><br />
<span>約一年ぶりに観る、カオス出演の作品。すべてが懐かしい。１０日と１１日の２回を観劇。５階という高さが少し怖かったが、どこで観ようとも舞台の素晴らしさが薄れることはない。今回一押しの見所は、照明の色彩のすごさ。足を固定した木々のダンサーに当たるベージュやカーキのポプリ色が、この上なく美しい。同じオレンジ色の系統でも、少し明度が変わるだけで廃墟の壁の見え方が変わる。映し出される陰がまるで年輪のようで、「ダフネ（月桂樹）」を暗示するように見えたり、日の入り直後の地平線のような、荘厳の雰囲気も作り出す。ダフネの白い腕や衣装に光が当たると、まるで白百合のようで、彼女の処女性が伝わってくる。アポロとダフネが愛を交わし合う階段のシーンでは、ミッドナイトグリーンのような深い緑色だったが、青緑は「一番冷たく感じる色」とされている色であり、２人の行く末を暗示しているようで悲しい。ギリシャ神話では、ダフネは河神の娘で、人間ではなくニンフ（妖精）。アルテミスのように一生純潔を守り、野山を走り回るつもりだったが、父神のペーナイオスは「お前の容姿がそうさせないだろう」と嘆いた。そして予想通り、彼女の前に恋に燃える太陽神アポロンが現れる。実は、愛の神エロースの弓の威力をバカにしたアポロンが、自分が知らない間にエロースに仕返しされ、「アポロンには愛を追いかける矢を、ダフネには愛を拒む矢を」射られていた。この矢の威力は、最高神ゼウスさえも押さえられない。ダフネは、ものすごい勢いで追いかけてくるアポロンに驚いて、逃げて逃げて逃げまくり、遂につかまる瞬間に父神に祈り、月桂樹に化した。アポロンは泣きすがって、この木を自分のものとし、「栄光」の証とした。神話はどれも伝書ごとに多少変化があり、ロイキッポスが登場する話もそういったものの一つ。大島さんの構成では、最初に白河さんの扮するエロースが登場する。羽の生えた椅子に座り、とても気怠そう。「暇だなあ。何か楽しいことを起こそうか。そうだ、矢でも射よう。的は…」　このオープニングは、羽があるせいか「忘却という神話」を思い起こさせる。他にも、今回の舞台には、カオスをよく観る人には懐かしいシーンが多く登場した。宴のシーンでは、一列で走る「はないちもんめ」がとても愉快で、全員での「最後の晩餐」のようなポーズは圧巻だった。喧噪にまぎれながら、白河さんは舞台を右往左往して場を盛り上げる。今回は、木戸さんや小林さんたち他の４人のダンサーの力量がいつもよりさらにすごくて、全員が白河さんと並ぶほどに、ダンス水準が均等に見えた。カオスのダンサーって素晴らしい。「ダフネが走って行く」という歌詞に合わせて、次々と柱から白いドレスのダンサーが飛び出していく所など、とても素敵だった。中でも際立って美しく、印象深いシーンは、ダフネが「お前は私の弟」と木の腕に触れる場面。昔、家で飼っていた猫に同じようなことを言いながら抱きしめたことを、ふと思い出した。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2007年</dc:subject>
    <dc:date>2007-03-04T23:57:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「クラリモンド」</title>
    <description>２００６年５月１５日　サンシャイン劇場

大島さんが振り付けで参加した公演。カオス公演の感想に並べるかどうしようか迷ったが、やはり主宰者が参加したので感想を載せることにした。出演者は、私にとっては初めて見る人達ばかり。公演は東京・仙台・新潟・大阪・兵庫...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００６年５月１５日　サンシャイン劇場</span><br />
<img src="images/has_mmr20060515.jpg" width="300" height="242" alt="「クラリモンド」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 10px;" /><br />
<span>大島さんが振り付けで参加した公演。カオス公演の感想に並べるかどうしようか迷ったが、やはり主宰者が参加したので感想を載せることにした。出演者は、私にとっては初めて見る人達ばかり。公演は東京・仙台・新潟・大阪・兵庫とかなり広範囲。原作はテオフィル・ゴーチェで、「クラリモンド」というタイトルよりも「死霊の恋」と訳されている方がよく見かける。年老いた僧侶ロミュオーが、何度も死んでは甦る吸血鬼の娼婦クラリモンドと恋に落ち、濃霧の中を彷徨うような、不可思議に満ちた生活を共にした若き日の思い出を淡々と告白する物語。視覚に強く訴える魅力的な物語で、恋の前では純粋な少女のようなクラリモンドは、女性からみても可愛らしい。私は、現代的なものより古典的な怪奇小説の方がずっと怖い。映画とかもそう。ウェルズの「透明人間」とか、子供の読み物と侮ってはならない（笑）。誰もいないはずの部屋の床やアスファルトに、ペタッペタッと濡れた足跡がついたら怖いじゃないか。一番好きなのはヘンリー・ジェイムズの「幽霊の家賃」だが、残念なことにこの作品を収録した本が少なく、図書館でもなかなかお目にかかれない。話を戻そう。今回の舞台で圧巻だったのは熊谷和徳さんのタップダンスで、このためにもう一回観ようか迷ったくらいだった。そしてもう二人の素晴らしく美しい、サラブレッドの身体ようなダンサー、舘形比呂一さんと森山開次さんには、まるで儀式の途中で永遠の恋人を見つけたクラリモンド（あっ、良く言い過ぎ。ロミュオーの方でいいや、ロミュオーで。）のようになってしまいそうだった。（最近の私の秘かな楽しみは、早出シフトのバイトに出る前にＮＨＫ教育「からだであそぼ」の森山さんのコーナーを見ることである。）オープニングでこの物語にふさわしい、墓場のような暗さと荘厳さは、すぐに私に「神々を創る機械」を思い起こさせ、懐かしささえ感じた。狭い空間を数人の出演者で埋める振りは「忘却という神話」につながり、所々でカオス的な独特な振りを見ることができた。気づけば、舞台上で大島さんの痕跡をずっと追っていた。（遠くに捨てられたペットか。）カーテンコールで、いつもは顔を出す大島さんが現れなかったのは少し寂しかった。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2006年</dc:subject>
    <dc:date>2006-06-11T23:24:55+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
    <dc:rights>NORIKO</dc:rights>
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    <title>「秘密クラブ」「神々を創る機械」より</title>
    <description>２００６年１月２２日　H・アール・カオス・上馬スタジオ

７月の「海馬の夢」から約半年、カオス関連公演を観ていなかった。万博で演じられた「ミゼレーレ」や白河さんがルジマトフ氏と共演した「UZME」を私は観ていない。１０月に銀座の資生堂で行われた講座や高知公...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００６年１月２２日　H・アール・カオス・上馬スタジオ</span><br />
<img src="images/has_mmr20060122.jpg" width="300" height="165" alt="「秘密クラブ」「神々を創る機械」より" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 10px;" /><br />
<span>７月の「海馬の夢」から約半年、カオス関連公演を観ていなかった。万博で演じられた「ミゼレーレ」や白河さんがルジマトフ氏と共演した「UZME」を私は観ていない。１０月に銀座の資生堂で行われた講座や高知公演にも行かなかった。これだけ好きでありながら、観なかったのは自分でも不思議である。万博の「ミゼレーレ」はチケットが抽選だったし、どちらにしろ、当時の私にはどこも遠すぎ、また日々忙しすぎた。そして、この頃に現れやすい体調不良も重なった。そして潔くあきらめた。舞台が大成功だったという報道には、寂しいながらも嬉しく思った。白河さんならば、誰と組もうとも必ず成功させるだろう。表現のためにはあらゆる努力を惜しまず、不可能を可能にできる数少ない人なのだから。「UZME」については、ルジマトフ氏ファンのRIEさんが運営するサイト・RーDEPOT（リンクコーナー参照）に大変詳細で面白いレポートが載っているので、ぜひご覧いただきたい。今回のパフォーマンスは、世田谷にあるカオス・スタジオでのファンクラブ新年会で披露された白河さんのソロである。「秘密クラブ」はまだ観たことのない未知の作品、そして「神々〜」は私の最も愛する作品。この２大作品の終盤にあるシーンを、ほぼ白河さんだけで（一部、奥山由美子さん出演）演じられるように再構成されていた。どちらも１０分くらいのパフォーマンス。狭い空間で迫力ある舞踊には心から圧倒させられた。半年間観れなかったという空白の時間を一気に埋められた感じがした。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2006年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-23T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
    <dc:rights>NORIKO</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://has.blackcheetah.net/?eid=134355">
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    <title>「ダンス・オペラ〜青ひげ城の扉」</title>
    <description>２００５年２月１１日（全１回）　愛知県芸術劇場　大ホール

白河さんが、大島さん以外の振り付けで踊る。とても画期的に思った。作品は、シャルル・ペローのお伽話「青ひげ公」。音楽はバルトーク。演出・振付・青ひげ役の舞踊はイタリア人のアレッシオ・シルベストリ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００５年２月１１日（全１回）　愛知県芸術劇場　大ホール</span><br />
<img src="images/has_mmr20050211.jpg" width="400" height="210" alt="「ダンス・オペラ〜青ひげ城の扉」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>白河さんが、大島さん以外の振り付けで踊る。とても画期的に思った。作品は、シャルル・ペローのお伽話「青ひげ公」。音楽はバルトーク。演出・振付・青ひげ役の舞踊はイタリア人のアレッシオ・シルベストリン氏。構成はやや複雑で、オペラ歌手、ダンサーそれぞれに青ひげと新妻ユディットの役がある。他に、能楽師による青ひげ城の魂役、青ひげの３人の前妻役のダンサーもすべて舞台に登場する。白河さんは、ユディット役の舞踊で出演。物語は子供向けでありながら、かなり怖くて暗い。青ひげは大金持ちだったが、その風貌から皆に恐れられていた。ついでに３人の前妻もいつの間にか姿が見えなくなり、悪い噂も立っていた。それなのに、青ひげは隣に住む大富豪のアンヌとユディット姉妹に近づき、どちらかを妻に欲しいと申し出た。連日のデートの末に結婚を受け入れたのは、好奇心の強い妹のユディットだった。数ヶ月は仲睦まじかった。ある日、青ひげは「仕事で遠出する」と告げ、城中の部屋の鍵の束をユディットに預けた。（これは新妻に仕掛けた罠のように思える）一人になったユディットは、好奇心から「開けてはいけない部屋」の扉を開ける…舞台は余分なものを一切排除した、すっきりした感じの空気が広がっていた。扉を想像させる幕が天上から何枚か吊り下げられ、お話が進むにつれ色のついたライトが当たり、舞台まで静かに降りてくる。オープニングでは、中央に置かれた巨大な階段の頂上にユディット白河嬢、そして下には青ひげ公シルベストリンが待ち受ける。今までに見たことがない、ユディット白河嬢の少女らしい姿に驚き。膝くらいまでしかないライラック色の長袖ワンピースに靴下、金の髪は、細かな三つ編みを襟足の部分で一つにまとめてお団子状に留めている。こういう姿は、カオスでは絶対観られない。「ロミオ〜」でのジュリエット役でもここまで女の子っぽくなかった。男性と組む時は、やはり女性は「女」を求められるのだろうか。いつもの両性皆無的（両性具有者でもいいが、私は皆無の方がぴったり来る）なイメージは一切なかった。しかし、失礼ながらとても可愛らしかった。つくづく不思議な魅力のある人だと思う。男も女も惹き付ける。前にテレビで「古今東西、どの分野でも天才は両性具有者的」という言葉を聞いたことがあるが、白河さんはまさにそうだと思う。シルベストリン氏に抱き上げられるシーンが多く、「白河さんが男性に抱きかかえられる」という事自体、私的には大喜び＆拍手喝采。普段男性的な人ほど、女性らしくした時は一際魅力的に見えるものだと実感した。構成上、中盤だるくなってしまったが（笑）、１時間ぴったりお伽話の世界に入り込んだ感じだった。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2005年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-21T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「神々を創る機械２００５」</title>
    <description>２００５年３月１１日〜１３日（全３回）　東京芸術劇場　中ホール

初めて観たカオス作品「垂直の夢」のわずか３ヶ月前に、この作品の初演が行われていた。今思えば、この3ヶ月差がとても悔やまれる。今作品は、大作のわりにいつもの上演回数に比べてとても少なかった...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００５年３月１１日〜１３日（全３回）　東京芸術劇場　中ホール</span><br />
<img src="images/has_mmr2005031113.jpg" width="400" height="254" alt="「神々を創る機械２００５」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>初めて観たカオス作品「垂直の夢」のわずか３ヶ月前に、この作品の初演が行われていた。今思えば、この3ヶ月差がとても悔やまれる。今作品は、大作のわりにいつもの上演回数に比べてとても少なかった。それも残念。今の所、私の中のトップはこの作品。次にお気に入りの「忘却〜」や「ロミオ〜」ともずっと差をつけて大好きな作品である。ストーリーも、構成も、音楽も、衣装も、そして重要なメンバーも、すべてがトップ作品。古い作品を知らない私にとっては、生死を扱うテーマや様々なシーンの原点が、全部この作品の中にあるように思えた。私は遠回りをして、カオスの原点を観た気がする。身近に死を見た時、または思いがけず大きな病気にかかった時、ほとんどの人は自らの運命に正面から向き合い、生死を考える。この作品には、「散る桜のように最期まで美しく」、というような何となく漠然とした理想…「今際の際の潔さ」をとても強く感じた。シャープな白河さんの舞踊のせいかもしれない。綺麗すぎる人生の最期。オープニングで、中央の扉の中に半裸の白河さんが両手を前に突き出した姿でライトの下に現れる。ペルト作曲「サラは９０歳だった」の、鼓動のような太鼓の音が響く。細い腰にまかれた紗はまるで死装束のようで、音楽からも衣装からも「もう生きて病院を出ることはないだろう末期患者」を思わせる。後ろを行ったり来たりする群舞は、まるで病院の廊下か、病院自体にまったく関心のない一般人のようだ。この作品については、そのあまりの感動に、時を忘れていつもより多く絵を描いた。（ご興味ある方はぜひギャラリー内の作品集をご覧ください。）実際の舞台には出てこないイメージの絵もあるが、作品のストーリーを追ったつもりで描いてみた。個人的にはまだまだ作品数も技量も少ない。今後増える可能性あり。そして、絵にすべてを込めたいという想いと、この感動はもう到底言葉では追いきれないので（笑）、一番好きにも関わらず感想はこの辺でおしまい。無理に言葉にせず、美しいままに心の中で楽しみたい。ちなみに、今作品は２００６年２月から３月にかけてオーストラリア公演が予定されていたが、残念ながら公式発表後に中止となってしまった。実は、「この作品のためなら」、と私は友人を道連れに行く予定だった（笑）。この素晴らしい舞台が中止とは、何たる人類の損失！そしてさらに残念ながら、今後日本での再演予定はない。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2005年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-20T00:00:00+09:00</dc:date>
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    <title>「春の祭典の魅力と魔力」</title>
    <description>２００５年３月１９日　　朝日カルチャーセンター

興奮冷めやらぬ「神々〜」公演からわずか６日後、「春の祭典」をテーマにした公開講座が行われた。司会（講師）は作家・舞台評論家の乗越たかおさん。チラシでは、ゲストが大島さんのみになっているが、実際は白河さん...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００５年３月１９日　　朝日カルチャーセンター</span><br />
<img src="images/has_mmr20050319.jpg" width="400" height="191" alt="「春の祭典の魅力と魔力」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>興奮冷めやらぬ「神々〜」公演からわずか６日後、「春の祭典」をテーマにした公開講座が行われた。司会（講師）は作家・舞台評論家の乗越たかおさん。チラシでは、ゲストが大島さんのみになっているが、実際は白河さんもその横に座り、時折発言していた。私的には、乗越さんはとても話しやすい人。彼が書いた「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイド」は、別にコアなダンスファンでなくとも、読みたい所だけ拾い読みするだけでもとても面白いし、率直な物言いが私には気持ちいい。講座も愉快だった。今回は、初代「春の祭典」ニジンスキー版で振付けられた舞台など、貴重な映像が多く見れたのがとても良かった。ついでに変なのも多かった（笑）。カオスの春祭も好きだけど、一番興味があるのはニジンスキー版。しかし残念ながらまだ全部お目にかかっていない。あのロシア民族衣装と長い三つ編みの髪型で踊っている舞台を観てみたい。そういえば、かなり昔に深夜放送の映画でニジンスキーの映画を観たことがあある。カラーだったからそれほど古い映画ではないと思うが、タイトルとかは忘れてしまった。彼を育てたディアギレフとの異常な関係がストーリーの多くを占めていた覚えがある。ディアギレフとの決別でおかしくなったニジンスキーが、ショックのあまり船内で大暴れして、それを止めに入ったロモラを無理矢理慰み者にするシーンがあった。ロモラはずっとニジンスキーを狙っていたので、承知の上での行為である。本物の二人も船上で婚約したから、そのエピソードを使ったのだろうと思うが、このシーンで流れていたのはまぎれもなく「春の祭典」だった。そしてその暴力的シーンに、この音楽が非常によくあっていたのを覚えている。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2005年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-19T00:00:00+09:00</dc:date>
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    <title>「ボレロ」「春の祭典」</title>
    <description>２００５年６月８日（全１回）　東京文化会館　大ホール

この企画を知った時、「ついに来たか、カオスでボレロ」と思った。「ボレロ」は私にとって最も思い出深い音楽だ。昔、クラシックのサビの部分だけ集めて見事に１曲の音楽に仕上げられた「フックト・オン・クラシ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００５年６月８日（全１回）　東京文化会館　大ホール</span><br />
<img src="images/has_mmr20050608.jpg" width="400" height="297" alt="「ボレロ」「春の祭典」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>この企画を知った時、「ついに来たか、カオスでボレロ」と思った。「ボレロ」は私にとって最も思い出深い音楽だ。昔、クラシックのサビの部分だけ集めて見事に１曲の音楽に仕上げられた「フックト・オン・クラシックス」というレコードがあった。初めて聞いた時、私の心を最もくすぐったのはラヴェルの「ボレロ」のフレーズだった。そして、初めて自分で買ったクラシックのCDがこの曲だった。そこから一気にクラシック音楽（どちらかといえば近代から現代音楽）のファンになった。「ボレロ」という名がついてるだけで「愛と哀しみのボレロ」という映画もビデオを借りてみた。子供には何が愛で何が哀しみか難しかったが（笑）、最後の赤い円台での「ボレロ」シーンだけは２、３回見た覚えがある。それが有名なジョルジュ・ドンという人とも知らずに。あと、NHKの芸術劇場で放送された「ボレロ」のコンサートも、ビデオにとって毎夜見続けた。「ボレロ」にはまり過ぎ。ラヴェルの本も買ったり借りたり、読みまくってた。卒論でも彼のことを書いた。これぐらい好きだったから、「ついに来たか、カオスでボレロ」の深い意味もおわかりいただけると思う。この舞台を記憶するチャンスは１回切り。いつも以上の緊張を強いられた。赤い薔薇で作られた円を見て、「やはりボレロは”赤い円”なのだろうか」と思った。確かにイメージが合う。赤い子宮に包まれた所から人生が始まり、めまぐるしく生き、最期は転生する。ずっと高い所から見ると、輪廻転生は赤い輪のように見えるかもしれない。お互いの速度が合えば、こういうものにも出会える。白河さんはパンツまで赤だった。途中までは舞踊のほとんどがリズムに合うことなく展開される。終盤の盛り上がりで、全員の振りが綺麗に合う所はとても気持ち良かった。白河さんの揺れる金の髪と、白いゆるやかな動きの身体もまた、赤い舞台と音楽によく合っていて、それも心地良かった。色彩的には「マグダラのマリア」にかなり近いイメージだったが、「ボレロ」は遥かに内容の純度が高かったと思う。「春の祭典」は、病気をおして行った多摩公演以来だった。残念ながら、私の中では「最高の上越公演」を超えなかった。原因は指揮のテンポにあったと思う。生演奏で迫力があったが、私的にはテンポが遅い。ラストの音の溜め方は、少し気持ちが前につんのめってしまった。演じる方も観る方も、共に心地よく終わることは難しい。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2005年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-18T00:00:00+09:00</dc:date>
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    <title>「海馬の夢」</title>
    <description>２００５年７月２７日（全１回）　電気文化会館　ザ・コンサートホール

会場は名古屋。前日の夜に、名古屋入りして友人宅に泊まった。この友人とはお互いの家を宿泊所としている。今公演は、「イタリアと日本を結ぶ、音楽、ダンス、俳句、詩の異ジャンルコンサート」と...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００５年７月２７日（全１回）　電気文化会館　ザ・コンサートホール</span><br />
<img src="images/has_mmr20050727.jpg" width="400" height="202" alt="「海馬の夢」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>会場は名古屋。前日の夜に、名古屋入りして友人宅に泊まった。この友人とはお互いの家を宿泊所としている。今公演は、「イタリアと日本を結ぶ、音楽、ダンス、俳句、詩の異ジャンルコンサート」というコンセプトで行われた。「海馬」という名から、生物の器官としての海馬のことかと思っていたら、神話に出てくるシーホース、つまり「イタリア→ベネチア→海」を連想させる「海の幻獣」そのものの意味だった。全５作品上演されたが、白河さんが出演したのは４番目の「海馬の夢」のみ。音楽や詩の朗読から「お客さんに海の風景を想像してもらおう」という目論みは、雰囲気的にちょっと無理に思えた。全曲が現代音楽で、それもメロディがほとんどないタイプの曲だったので、「音楽を楽しむ」という点ではかなり高度な楽曲だった。何の演出もない、普通のコンサートホールで、驚くぐらい普通の朗読で、淡々と演奏が続く。悪いけどちょっと眠くなった。「ここはベネチア！」とか叫ばれても、私は海を感じなかった。あと、友人の「派手な音出してくれると寝ないんだけどなあ」という開演前の正直な台詞があまりに面白くて、人生で初めて「笑うのをこらえる」コンサートになった。休憩のあと、白河さんが登場。白いランニングとパンツ、そして上には「白夜」の裾の長い衣装を着ていた。髪も金なので、全身が白っぽい。カオスのダンサーは黒い豹、もしくは冬の白いテンのイメージがある。音楽はちょっと…だったが、演出は大島さんが手がけたこともあって、この作品だけは面白く観れた。大きなレジャーシートのような、銀色のシートが室内楽団の前に敷かれ、カオス公演でよくみかける銀の椅子が一つ置かれた。照明が銀色シートに反射して、舞台左右の壁と天上付近に虹色の波紋を作り出す。白河さんがシートの上で演じるたびに、波紋も揺れる。最後に椅子の上に横たわり、ライトが白河さんにスポットを当てながら静かに消えていく。まるで水の中を漂っているようだった。この、一見簡単な仕掛けでこれだけの変化が出るのだから、最初から会場に何らかの演出があったらもっと素敵だったと思う。高度なお客さんを求めていたのなら、私はお門違いだったけれど。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2005年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-17T00:00:00+09:00</dc:date>
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    <title>「人工楽園」</title>
    <description>２００４年２月５日〜８日（全４回）　世田谷パブリックシアター

４回全部観劇。仕事のように三茶に通った。幕があがると舞台左手の椅子に白河さんが全裸で座っていた。一方右手には、逆さ吊りにされた木戸さんが「犬神家の一族」のシズマみたいに脚をV字に拡げてスタ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００４年２月５日〜８日（全４回）　世田谷パブリックシアター</span><br />
<img src="images/has_mmr2004020508.jpg" width="400" height="292" alt="「人工楽園」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>４回全部観劇。仕事のように三茶に通った。幕があがると舞台左手の椅子に白河さんが全裸で座っていた。一方右手には、逆さ吊りにされた木戸さんが「犬神家の一族」のシズマみたいに脚をV字に拡げてスタンバイしていた。よく見るとチラシの写真に似ている。芸術の世界ではもはや全裸半裸は当たり前の表現だが、正直、私は「安易な裸体表現」は好きではない。「視覚に訴えるならこれが一番手っ取り早いのだ！」と言わんばかりに、安直な発想ですぐ脱ぎ、中途半端な成長の身体や別に美しくも何ともない身体を見せつける。この公演の前に別の団体の舞台を観に行った時も、女性がみんなで脱いでしまった（普通の舞台です。変な所のじゃないです）。脱ぐ意味がわからない。驚くのは一瞬だけで、すぐにつまらなくなる…しかし、白河さんは中性的な身体がそういった安直さを一瞬で普遍的なエロスに変えてしまう。本当に特異な人だと思う。今作品で最も好きなシーンは、青いライトの中で４人のダンサーが脚を固定して枠の中で静かに舞い、その間を白河さんが車椅子のようなものに乗って上半身だけで踊り、通り過ぎていく所。まず音楽がいいし、色彩も「忘却〜」を思わせる静かな美しさがある。ヒューゴー・シンベルグという画家の絵に「傷ついた天使」という作品があるが、このシーンにイメージがぴったり。興味のある人は探して見てほしい。絵の中の天使が白河さんそっくりである。あと、赤いライトの下で４つの台を使った激しいダンスは格好良すぎ。鉄琴の早いリズムに乗り、わざと大きな深呼吸をしたり口から水を垂らしたり吐いたり、もう男も女もなくやりたい放題。自分の中に入り込んだ情報、わき上がった感情、治癒のために流し込まれた点滴、血液、そのすべてが溢れ出して、吐き出しきれずに最後は自分自身が限界破裂する。自分が何者かがわからなくなる。わかっていると思っていても、明確に答えられない。自力を忘れ、生きていることが曖昧になる…繰り返し現れるラストに、この作品の終わりがいったいどこにあるのかもわからなくなる。不安の連続。最後、バルトークの音楽の余韻が鳴り響く中で、びしょぬれの白河さんが呆然と後ろを振り返ると、４人のダンサーが暗転する舞台から静かに去っていく。「自分が何者かわからないという苦痛」に気づかなければ、物に溢れたこの世は楽園かもしれない。そう、死ぬまで気づかずにいられれば。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2004年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-16T00:00:00+09:00</dc:date>
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    <title>「山田耕筰の遺産　よみがえる舞踊詩」</title>
    <description>２００４年７月３日（全１回）　東京文化会館　大ホール

２００１年６月の「垂直〜」から１１月の「ロミオ〜」までの間に、実はどうしても観に行けなかった作品がある。１０月２２日東京にて小規模で行われた山田耕筰の舞踊詩「鷹の井戸」。黒いTシャツと黒いパンツ姿...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００４年７月３日（全１回）　東京文化会館　大ホール</span><br />
<img src="images/has_mmr20040703.jpg" width="400" height="237" alt="「山田耕筰の遺産　よみがえる舞踊詩」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>２００１年６月の「垂直〜」から１１月の「ロミオ〜」までの間に、実はどうしても観に行けなかった作品がある。１０月２２日東京にて小規模で行われた山田耕筰の舞踊詩「鷹の井戸」。黒いTシャツと黒いパンツ姿で裸足で踊る白河さんの、たった一枚の舞台写真しか見たことがなく、この作品が再演されることをずっと夢見ていた。そして、３年後にそれは叶えられた。願いごとは、いつか必ず叶うのだ。山田耕筰さんといえば「待ちぼうけ」。私はカオス公演を「待ちぼうけ」…ともかく、この山田さんがこれほど現代的な曲を作っていることに驚いた。「鷹の井戸」は予想通り素晴らしかった。お話はアイルランドの神話時代。若き英雄クーフリンは、その水を飲めば永遠の命を得られるという井戸をついに探し当てた。しかしこの井戸はいつも乾ききって枯れ葉で覆われ、いつ水が滲み出すのか全くわからない。しかも井戸の側には、常に黒い衣装に身を包んだガラスのような瞳の鷹娘が番をしており、水が沸き出す瞬間に踊りを踊って発見者をその魅力で酔わせたり眠らせたりして、絶対に飲ませないのだ。ついに水が沸き出す瞬間、鷹娘は甲高い奇声を発し、クーフリンの前で黒い衣装を広げて鷹の羽毛に包まれた身体を見せて踊りだす…舞台に置かれた黒い台は井戸を表していたが、最後これに乗り、鷹のように羽ばたく白河さんは本当に飛んでいってしまいそうだった。高い天上から落ちてくる紗をタイミング良く身体で受け止める姿も優雅で美しい。「鷹の井戸」は、深い霧の森の中で演じられているような荘厳な作品だったが、私が一番圧倒されたのは、次の白河さんのソロによる「野人創造」。これは本当に迫力があった。のっけから半裸で登場し、年齢も性差も一切感じさせない、すべてが「白河さんらしい」作品になっていた。赤いライトも効果的で、すべての生命が潜在的に持っている荒々しさ、残酷さを見せつけられたようだった。この作品はぜひ再演してほしい。これ１回きりではもったいない。音楽も雄大でオーケストラの生演奏が素晴らしかった。ラストは白河さん（連続なのに体力が衰えない。すごいです）と数名のダンサーで構成される「マグダラのマリア」。聖書にはマリアという名が多数登場するが、聖母とマグダラの２人のマリアが最も有名。マグダラのマリアは、悪霊に取り憑かれた娼婦だったが、イエスに癒され聖女になった。イエスの復活を１番に見たのも彼女で、宗派によってはイエスの妻とされている。女性からしてみれば感情移入しやすい人物である。「春の祭典」で着ているものによく似た形の白いワンピースを身につけた白河さんを中心に置き、黒い魅惑的な衣装のダンサー陣が襲いかかるように取り巻いて踊る。「エラン・ヴィタール」のように、白い粉を叩き付けるシーンなどが織り込まれていたが、前作の「野人創造」の大迫力の後だったため、その印象は今ひとつ。全体的に見て、＞記号で静かに終了した感じの公演だった。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2004年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-15T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「白夜」</title>
    <description>２００４年１０月１４日〜１７日（全４回）　世田谷パブリックシアター

実はチラシが２種類ある。取り急ぎ刷った感じのチラシは、夕焼けのように赤い背景におそらく全裸の白河さんが横たわり、その上に舞台照明のようなものが重なってデザインされている。後に配布され...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００４年１０月１４日〜１７日（全４回）　世田谷パブリックシアター</span><br />
<img src="images/has_mmr2004101417.jpg" width="400" height="227" alt="「白夜」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>実はチラシが２種類ある。取り急ぎ刷った感じのチラシは、夕焼けのように赤い背景におそらく全裸の白河さんが横たわり、その上に舞台照明のようなものが重なってデザインされている。後に配布された正式なチラシは不気味なエメラルドグリーンの背景で、黒い太線の十字架に仕切られている。中央で横たわる白河さんは、よく見ると大きな瞳の中に閉じ込められている。綺麗。しかし舞台はもっと綺麗だった。今作品も朝月さんの衣装デザイン。今のところこの時の衣装がベスト１。裾が引きちぎられたような白い紗っぽい布を長く引きずり、同じ生地で腰を巻きウエストを引き締めている。その腰が全員異常に細い。中には「天地創造」や「最後の審判」のような絵柄が刺青のようにプリントされている薄いインナーを着ている。髪型も皆明るい金・赤・茶色で、ギリシャ神話風に結い上げ、所々に三つ編みの付け毛まで付けている。公演パンフレットも写真が久々に美しい。（ついでにこの時配布されたキリン・アート・ニューズレターVol.013に載った写真も大変美しい。）客席が少しずつ暗くなるにつれて、夜の帳が降りるようなイメージの音楽が流れる。宵の明星が輝き始める幻想に、思わず眠くなる。そこへ暗い石畳のようなセットの中を、ランタンを持った白河さんがゆっくりと登場する。顔も衣装も異常に青白い。ネオンのない時代の、夜らしい夜。夜の女神ニュクス（神話ではカオスの娘）、月の女神アルテミス、眠りの神モルフェウスを讃え、明日の曙の女神アウロラと太陽神アポロンを誘う踊りを、一人静かに舞う神話時代の白河さん。これは美しすぎる。何度も言うが、ギリシャ神話好きの私は観ているだけで死んでしまいそうだった。やがてランタンを置き、静かに眠りにつこうとする。しかし不気味な音が響き、柱の向こうに３人の白い踊り手が現れる。狙った相手に安らかな眠りを許さない、３人の恐ろしい女神エリニュースのように白河さんを見つめ、下からのライトに照らされて顔や衣装に深い陰を刻んでいる。この立ち姿だけでも絵になる美しさである。この後、舞台は携帯電話の普及した現代へと移り変わる。すべての電波をキャッチするアンテナのような髪型はそのままで、黒いジャケットとパンツ姿で登場。狙った相手の顔を携帯で写真を取りまくる。早く、容赦のないフラッシュ。ソファの後ろで立ち上がる３つの脚は、まるで携帯のアンテナのよう。この作品には、こういった「美しいシーン」の他に、言葉は悪いが結構「笑えるシーン」も多かった。緑の数字が大量に流れるシーンでは、観ているほとんどの観客が「マトリックス」を思い出したはず。「マトリックス」はネタを使われることが多く、テレビでも舞台でもパロディを見ることが多かった。たいていは面白いので別に笑ってすむことなのだが、観る側の一方的イメージにより「パロディをやってはいけない人」がいることも事実だと思う。私にとってそれは大島さんだった。しかも「白夜」の時期に「マトリックス」はすでに古い映画になりかけていた。これはキツい。どうすればよいのだ。笑ってしまうじゃないか。ネオに吹っ飛ばされる大量のエージェント・スミスを思い出すじゃないか。ええいもういいや、笑ってしまおう。結局、私は笑うことにした。音楽が大きいので２日目からかまわず声を出して笑った。そして思った。舞台は、別に素人に理解しにくい難しい表現でなければいけない規則はないと。「マトリックス」は、物質を記号化する表現として庶民が最もわかりやすく、無理なく楽しめる表現なのだ。この問題はクリアできたが、後半部がやや苦しかった。冒頭から前半部への導入が異常に美しく、また楽しかった反面、後半は最後まで綺麗なのだが少し間延びした感じに思えた。激しい動きに、衣装にも次第に重みを感じ始め、観ている自分の緊張感が何度か途切れた。後半で使われたカンチェリの「ステュクス」は、ギリシャ語で「三途の川」という意味だが、そのわりに妙にユニークな音楽である。これも少し長かった。最後まで明るい、夜の訪れを拒否するような白いライトが舞台を照らし続け、終わったのかどうかわからない、曖昧な雰囲気を残す終幕だった。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2004年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-14T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「パフォーミング・アーツの世界」</title>
    <description>２００３年１月１９日〜２月７日　新宿プロムナード・ギャラリー

公演ではないが、面白かったので感想を。新宿駅から都庁に向かって延々と地下道を歩くと突然現れる大きなショーウィンドウ。中にはジュリエットのドレスや、過去のパンフレット類、小道具などが敷き詰め...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<span style="font-size:small;">２００３年１月１９日〜２月７日　新宿プロムナード・ギャラリー</span><br />
<img src="images/has_mmr200301190207.jpg" width="400" height="231" alt="「パフォーミング・アーツの世界」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>公演ではないが、面白かったので感想を。新宿駅から都庁に向かって延々と地下道を歩くと突然現れる大きなショーウィンドウ。中にはジュリエットのドレスや、過去のパンフレット類、小道具などが敷き詰められていた。間近に見れるチャンスはなかなかないし、ドレスが可愛かったので立ち止まってスケッチ。カルミナでは缶に見えていたあの筒状のものが１円玉だったはとても衝撃的で面白かった。世の中お金、お金、お金。「地獄の沙汰も金次第」って言葉を初めて聞いたとき、子供心に「なんてうまいこと言うんだろう」と思った。私もお金を缶みたいに積み上げて思いっきり缶蹴りしたい。カルミナが楽しく思えてきた。</span><br style="clear:left;" />
]]></content:encoded>
    <dc:subject>2003年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-13T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
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    <title>「忘却という神話」</title>
    <description>２００３年３月２７日〜３１日（全５回）　世田谷パブリックシアター

チラシの写真があまりに綺麗で大喜びした。今でもお気に入りで部屋に飾っている。カオスのチラシは抽象的な写真が多いので、この手のはっきりした写真はすごく珍しい。５回とも観劇、私の中では２番...</description>
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<span style="font-size:small;">２００３年３月２７日〜３１日（全５回）　世田谷パブリックシアター</span><br />
<img src="images/has_mmr2003032731.jpg" width="400" height="297" alt="「忘却という神話」" class="pict" style="float:left;margin:20px 10px 10px 0px;" /><br />
<span>チラシの写真があまりに綺麗で大喜びした。今でもお気に入りで部屋に飾っている。カオスのチラシは抽象的な写真が多いので、この手のはっきりした写真はすごく珍しい。５回とも観劇、私の中では２番目に大好きな作品。冒頭で、天使の姿をした白河さんが、小さな窓枠のようなスペースの隅に消える瞬間、まるで「天地創造」の絵のように、または天使の指につられるように、反対側の隅から別の指が現れる。この構成の美しさと緊張感は言葉では言い表わせない。思い出しただけで私の魂は一気に高揚する。ストーリーは大変わかりやすく、ダンスは終始格好良い。耽美な世界を創るダンサー陣は、最強のメンバーで構成されている。そして何よりも色彩感覚に大変優れた舞台で、私の目にはとても刺激的で魅力的に映った。古来から日本人は色彩に対して大変敏感で、「赤」１つとっても覚えきれないほどの色名が存在する。興味のある人は外国語と比較してみてほしい。その驚くほどの繊細さに、自分が日本人であることに誇りさえ覚えるだろう。（縹色や朱鷺色など、残念ながら使ってもほとんど通じない。）今作品では、「青」が重要な役目を果たしているようだ。冷酷ささえ感じられるシーンでは、コバルトブルーやラピスラズリのような鉱物色が舞台を覆う。一方、人の心や手の暖かみ、天上の空を感じるシーンでは、ターコイズブルーのような優しい青がダンサーを包む。色彩の中でも「青」が最も好きな私にはたまらない作品だ。白河さんが一人残されるシーンでは、さらに濃いブルーグリーンが舞台に沈殿する。ブルーグリーンは、色彩学では「人間が最も冷たく感じる色」である。最後、大量の紙吹雪と本が散らばる床が、藤色・黄色・水色と、ほぼ三原色に染まる。赤・青・黄の三原色は「人間が無意識に心地よく感じる、調和の最大効果を表す色」である。紙吹雪は星屑、本は天体、舞台を包む三原色。その中心で踊る白河さんは「宇宙に存在する生命の集合体」のようだ。宇宙が作り出すものに無駄なものはない。地球が存在することも、生き物がそこに存在することも、そしてこの舞台が演じられることも、それを観ることができるのも、すべて奇跡のなせる技である。ラストに流れる坂本龍一の音楽もまた、そういった奇跡への祈りと期待がこめられた名曲である。公演が春先だったため、この時期は外へ出ると桜の花びらが紙吹雪のように舞っていた。美しい舞台に立てるのは、選ばれた人だけではなく、生きてここにある人すべてに、美しい舞台が準備されているかのようだった。</span><br style="clear:left;" />
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    <dc:subject>2003年</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-12T00:00:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>NORIKO</dc:creator>
    <dc:rights>NORIKO</dc:rights>
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